足汗にボトックス注射をすると足の臭いは消えるの?
脇汗治療に有効と言われているボトックス注射。
同じ汗なら足の汗にも効果がありそうですよね。
実際足汗にもボトックス注射は有効です。
でも、なぜかあまり
「足汗がひどいんだけど、ボトックス注射をしたら足汗が減りましたー」
って人に出会ったことがありません。
脇汗ではメジャーになっているにもかかわらず、足のボトックス注射はなぜマイナーなんでしょう?
足汗とボトックス注射の知られざる関係
ボトックス注射
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンを注射し、汗を出す神経をブロックするやり方です。
汗腺がわかっているのであれば足汗でも有効なはずです。
そして、実際有効です。
でも、ボトックス注射が流行らないのが現実ならば、何か原因があるはずです。
ボトックス注射が流行らない原因の一つは、
保険が効かない
これではないでしょうか。
脇汗の場合は、原発性腋窩多汗症という病名であれば、医療保険適用となります。
しかし、足の多汗症の病名である足掌多汗症は医療保険適用となりません。
つまり、全額自費です。
原発性腋窩多汗症では、3割負担だと約3万円で済むところが、全額自費である足掌多汗症の場合は、
約9万円
かかることになります。
しかも、脇汗の場合は、外から見て目立ってしまって汗シミなどでもわかりますが、
足の場合は、靴下・靴に包まれており、非常に理解されにくいという不利な状況です。
そのため、劇的に汗を抑えることができるボトックス注射ですが、
脇汗のように、他人からの目が気になるということがない足汗ですから、
保険も効かない・他人から見て目立つものでもない
といった理由でボトックス注射までしようという人は少ないのではないかと推測します。
ボトックス注射と足の臭い
また、ボトックス注射が有効なのは、汗を抑えることです。
直接的には足の臭いとは関係がありません。
実際は、汗と角質を原料として、雑菌が繁殖し臭いを発生させるので、
汗を減らせば、雑菌が繁殖しにくくなり、結果として足の臭いが薄くなる可能性はあります。
ボトックス注射をして臭いが消えるわけではないため、「そこまでしなくても~」という
人が多いのが現実でしょう。
まとめ
ボトックス注射は、足汗にも有効です。
しかし、いわゆる費用対効果を考えると、そこまでしなくてもいいのではないかと思います。
ボトックス注射が永遠に効果があるわけではなく、3~5か月の期間限定ですのでそのコストを使って他の対策を考えた方が効率的でしょう。
ボトックス注射を希望している人は、今一度、費用対効果について考えてみてください。